躰道(たいどう)ってどんな武道?
躰道は故祝嶺正献最高師範が1953年(昭和28年)に自ら創始した玄制流
空手道を基に体系化し、1965年(昭和40)に発表した武道です。
特徴としては、上段・中段・下段の三種類の構え、『運足(運足八法)』と呼ばれる
独自のフットワーク、『操体』と総称とされる基本動作から成り立っており、
「体軸の変化によって攻防を展開する武道」と定義されています。
また、防御においては、相手の攻撃を受け止めるよりも、体を動かして
かわすことが重要視 されています。
例えると難しいですが、空手+カポエイラ+器械体操といったところです。
競技のクラス分けは、初階(小学低学年)、中階(小学高学年)、上階(中学生)、
一般(高校生以上)、壮年(40歳以上)となっており、壮年以外は男女それぞれ
種目があります。
そして、躰道には、大きく分けて3つの競技があります。
「法形競技」
一般的には形と呼ばれ、美しさ、力強さ、正確さを競う競技です。
審判は主審が一人と副審が二人配置され、個人戦の場合は旗判定で、
団体戦(五人一組)の場合は各審判10.0点満点の採点で勝敗を決めます。
左の動画は一般(高校生以上)男子個人法形競技です。
法形には、体操競技のようなバク転やバク宙を行う箇所がありますが、
最初からこのような事をやる訳ではありません。しかし、練習していけば
動画のような形が必ずできるようになります。
また、他にも形はあり、男子選手用で5種類、女子選手用で5種類、
壮年用で3種類、その他にも数種類の形があります。
「実戦競技」
団体戦(5人)、個人戦の2種類があり、1対1の組手形式で対戦する競技です。
有効・技有・1本のポイント制。技有2回で合わせ技一本となり、1本を取ると
取った側の勝ちとなります。
攻撃の有効範囲は、首より下で帯より上の胴体部分(前面・背面問わず)。
この部位以外への攻撃は有効打とはならないが、一部の技は例外として
認められている。(足絡み等)
首・顔面・急所への攻撃、掴み・投げ・タックルは反則となります。
また、単に攻撃を繰り出すのではなく、運足とよばれるフットワークを用いて
相手を制し、攻撃の後には次の動作に備えて「原態復帰」と呼ばれる残心の
動作をします。
「展開競技」
一人の主役と五人の脇役を設定して行う殺陣のような競技です。
主役は、25~30秒以内に脇役全員を倒します。
審判は競技者一人あたり一人ずつ、合計六人が付き、主審は主役に配置されます。
採点は、主審が20.0点満点、各副審がそれぞれ10.0点満点、合計70.0点満点で
行われます。
左は世界大会で優勝した山梨県チームの動画です。
躰道を始めてみませんか??
ここまで簡単に競技について説明しましたが、躰道を学ぶことにより、
子供たちには、礼儀作法はもちろんの事、あふれる好奇心や運動能力を開拓し、
強い意志の力と創造力の育成に 効果があり、楽しく練習できます。
青年には現代社会のニーズに対応できるバイタリティあふれる心身を作ります。
女性には、若さあふれる美しさと魅力作りに役立ち、美容と健康に最適です。
壮年には、呼吸法を用いた練習で、日常生活のストレス解消や、呼吸循環機能の
活性化に役立ちます。
一度体験すればハマる事間違いなし!
見学、体験にきてみませんか??